真の国際都市として発展をめざして!

 現在のグローバル社会において、大量生産・大量消費をよしとしていた時代の転換を図り、地球温暖化等の環境問題、さらに、食糧危機、感染症など、国際的な取り組みが必要な課題が数多くあります。また、ボーダーレス化が急速に進むなか、経済の分野においても国際的な戦略が求められています。

 こうした中で、イデオロギーや国家間の対立を越え、価値観の違いや利害も乗り越えて、世界の平和や繁栄を求めるパートナーシップの形成、豊かさを分かち合える新しい秩序づくりに向け、120万人の人口を誇る大都市として、何らかの役割を果たして行くことが重要であると思います。

 さいたま市は「さいたま市総合振興計画基本計画」の中の「世界に開かれた都市づくり」として、①交流機能の充実と多様な交流活動の活性化、②人権を尊重する都市づくり、③外国人とともに暮らせる地域社会を掲げ、国際都市の構築に向け幅広い取り組みを進めてきました。

 ここで、さいたま市が今後、真の国際都市として発展していくためには、今日までの国際化に向けた幅広い取り組みに加え、さいたま市が、特に、地球社会のどのような分野で、どのような役割を果たして行くのかを明確にし、ある分野でオンリーワン、ある分野でナンバーワンとなる、独創的な取り組みを進めていくことが必要であると考えます。

 そして、国際都市としての発展を目指し、第一に、地域の歴史、資源を生かしつつ、さいたま市独自の新しい都市文化の創造を推進しながら、第二に、国際協力・貢献の模範となるような市民の国際感覚の醸成、専門分野における行政能力の向上、地域産業との連携等を進め、第三に、さいたま市に適した国際機関、教育学術機関の誘致を進め、最終的には世界の平和と繁栄の拠点都市としてのさいたま市を構築して行くべきだと考えています。

 

(※この記事はさいたま市議会議員時代の記事です)