世界では紛争が今も発生しており、戦禍に苦しむ人々が数多く存在している。この戦争を引き起こすのは人間であり、平和を拓くのも人間である。
世界中のほとんどの人が戦争を否定しているにもかかわらず、戦争が発生している背景には、私利私欲が他人を尊重する人の心を蝕んでいる実態があるように思う。
今後、世界から戦争を撲滅するためには、他人の不幸の上に、自分の幸福を築こうとする人間の弱さを打ち破る、強い人権意識の育成が必要である。
ここで、戦争を先導する闇の勢力は、人々の人権意識を破壊するために、ヒットラーがそうした様に、相手を撃たなければ自分たちが殺されてしまうとの相手への不信感を煽る宣伝で危機意識を増長させる。
今、核の軍縮・不核散・廃絶運動が世界的規模で展開されているが、この不信感から生まれる危機意識の拡大により人権意識が破壊された時、核の保有すら肯定されてしまう。
今こそ、永続的な人類の繁栄と発展のために、他の国や民族をどこまでも尊重し護り合っていく強い人権意識を育てるための、世界共通の人権教育と異文化交流を、全力で推進する時であると思う。
(※この記事はさいたま市議会議員時代の記事です)